梅雨になって突然顔や背中にニキビができてしまったという方へ。梅雨になると肌荒れするものなの?肌質が敏感になったの?使っている化粧品が合わなくなったの?と理由が気になりますよね。
ここでは、梅雨にできてしまうニキビについて4つの原因と対策をご紹介します。湿度が高いせい?季節の変わり目だから?梅雨が終われば治るの?放っておくと悪化するかも!正しくケアして早く治してしまいましょう。
→背中ニキビのケアに大成功!リアルな背中も公開中♪レビューを見てみる
梅雨に突然できたニキビの原因と対策
雨の多くなるこの季節。天気は悪いし、じめじめしているし、低気圧で体調が悪くなったりだるくなったりする人もいるでしょう。そんな梅雨に、突然ニキビがいくつもできてしまう人がいます。これは、決して珍しいことではないんです。
春から夏へ、ちょうど季節の変わり目となる梅雨は、気温や気候の変化が激しいため、お肌の状態がいわゆる『ゆらぎ肌』になっています。一時的に敏感肌になっていると思ってください。そのため、梅雨は肌トラブルが起きやすくなる季節なんです。
また、梅雨にできたニキビは高湿度の環境により化膿しやすく治りにくいという特徴があります。「放っておけば治るかな~」なんて簡単に考えるのは危険です。化膿して悪化してしまったニキビはニキビ跡となり、お肌にシミを作ってしまいます。これから夏を迎えるのに、ニキビ跡で汚いお肌になってしまったら大変です。
肌トラブルは顔だけに出るわけではありません。皮脂腺の多い背中や刺激を受けやすいデコルテ、二の腕や首などその場所は人によって様々です。
梅雨の季節は、主に4つの理由からニキビなどの肌トラブルに発展してしまいます。次章からは、それぞれについて詳しくご紹介します。
-
☆梅雨ニキビの4つの理由☆
(1)高い湿度
(2)体質によって体に水を溜め込んでしまう
(3)不安定な気候
(4)カビが発生しやすい
湿度が高いためにニキビができてしまう
梅雨といえば、雨が多くじめじめとしているイメージですよね。春までの乾燥していた季節からうってかわって、湿度がグンッと上がります。気象庁のデータによると、東京都の6月と7月の平均湿度は75%~80%もあるそうです。
湿度が高い状態が続くとお肌に何が起こるのでしょうか?お肌にとって、保湿されている状態は良いように思えます。しかし、高すぎる湿度はかえってお肌に悪影響なんです。
お肌にとって適切な湿度は45%~60%といわれています。梅雨のように湿度が80%もあると、お肌の水分量と脂分量のバランスが崩れます。過剰な水分量とのバランスをとるために、お肌は皮脂をたくさん分泌するようになるんです。
過剰に分泌された皮脂が毛穴につまることで、ニキビの原因となります。また、ニキビの原因菌は皮脂をエサにして繁殖をするため、悪化しやすくなっています。
これらの対策としては、皮脂が毛穴に詰まらないようにしっかり取り除く必要があります。入浴時に、殺菌成分が配合されたニキビ石鹸を使用するなどして、皮脂が停滞しないようにしましょう。
また、皮脂の分泌を抑制・コントロールしてくれる栄養素を積極的に摂取し、体の内側からケアする方法もあります。皮脂の抑制には、ビタミンB群やビタミンCに有効な作用があります。サプリメントなどで積極的に摂取してみてください。
-
【高い湿度が原因のニキビへの対策】
・殺菌成分配合のニキビ石鹸でお肌を洗う
・皮脂を抑制するビタミンB群・ビタミンCを摂取する
梅雨の肌荒れニキビは水滞体質が原因かも
「水滞体質」という言葉をご存知でしょうか?体に水分をためこみやすい体質のことで、顔や足がむくみやすい、などの特徴があります。この体質の人は、梅雨などの湿度が高い季節になると体に水を溜め込みすぎてしまい、肌トラブルに発展することがあります。
自分が水滞体質かどうか、どれくらい注意が必要なのか、が簡単に分かるチェックリストをご用意しました。【レベル2】以上の方は、ニキビの原因が体質にある可能性がありますので、後ほどご紹介する体質改善対策を試してみてください。
水滞体質チェックリスト
レベル1:水滞体質の素質がある
- むくみやすい
- ぽちゃっとした感じに太りやすい
- 色白で皮膚が薄い
レベル2:すでに体内に余分な水分が溜まっている
- 乗り物酔いしやすい
- 軟便傾向
- のどが渇いている感じはあるが、水分は飲みたくない
- おりものが多い
レベル3:余分な水分が原因による不調が出ている
- 頭が重い
- 胃がもたれている
- 天気が悪くなると体調が悪くなる
- 天気が悪くなると関節が痛む
- ときおり回転性のめまいがある
水を溜め込む体質のせいでニキビなどの肌トラブルが起こっている方は、体内の水を循環させ排出させる対策をとりましょう。基本的には水分の摂りすぎに注意し、水はけのいい体づくりを目指します。
まずは食事から気を付けてみてください。水分を溜め込みやすい食材は【砂糖、ゴマやナッツ、チーズなどの乳製品、油】ですので、これらはなるべく控えるようにしましょう。一方で、水分の排泄を促す食材は【豆類(大豆・小豆・とうもろこしなど)、キュウリなどの瓜類、わかめや昆布などの海藻類)です。
また、飲み物は利水作用のあるお茶類を中心に飲むようにしてみてください。おすすめは【ハトムギ茶、黒豆茶、あずき茶、トウモロコシのひげ茶、ウーロン茶】です。
さらに踏み込んだ対策をしたい方には、漢方薬による体質改善が有効です。漢方薬によって、水を溜め込む体質そのものを変えていくんです。間接的な対策ではありますが、ニキビなどの肌トラブルの改善にも効果が期待できます。梅雨ニキビ対策の漢方薬としては、「ペア漢方エキス錠(第二類医薬品)」などがあります。
-
【水滞体質が原因のニキビへの対策】
<ペア漢方エキス錠(第二類医薬品)>
・水分の排泄を促す食材を食べる
・利水作用のあるお茶類を飲む
・漢方薬で体質改善を行う
季節の変わり目にニキビが悪化してしまう
梅雨の6月といえば、ちょうど春から夏への季節の変わり目でもあります。暖かい気温から夏の暑さへ徐々に温度が上がるかと思えば、雨でぐっと冷え込む日もありますよね。
このように気温が上がったり下がったり不安定な季節は、自律神経が乱れやすく肌トラブルへとつながりやすくなっています。自律神経が乱れることで免疫力が衰え、肌や体調に影響を及ぼします。これは梅雨だけでなく、どの季節の変わり目でも同じことです。
自律神経の乱れを落ち着かせ、肌トラブルが起きないようにするには、体を健康的にして免疫力を高めることが有効です。ストレスを軽減させたり睡眠をしっかりとるなど日常のことから取り組み、免疫力の向上を図りましょう。
-
【季節の変わり目ニキビへの対策】
・ストレスを軽減する
・睡眠をしっかりとる
背中ニキビは梅雨に発症しやすい!理由はカビだった
じめじめする梅雨といえば、湿気を好むカビが繁殖しやすい季節です。実は、皮膚にも同じことがいえるのです。
背中にできるニキビの原因菌は、カビの一種である「マラセチア菌」というもの
です。このマラセチア菌が毛穴で炎症を起こし、ニキビとなってしまいます。
普段から皮膚にはカビがいるといわれていますが、通常は悪さをせずただいるだけの存在です。しかし、皮膚のカビが好む環境は温度が25度~30度で、湿度が60%以上のじめじめした状態です。まさに梅雨のシーズンが当てはまり、この季節に動きが活発になるんです。
皮膚カビの活発な動きに対して、お肌はカビを追い出そうとします。この反応として、ニキビにかゆみを感じる人もいます。
皮膚カビへの有効な対策は、カビが増える状況をできるだけなくすことです。日常習慣で体を綺麗に洗うことはもちろん、下着や寝具は清潔なものを身に着けるようにしましょう。カビ菌のエサとなる皮脂を抑制するために、脂っぽい食事を控えることも有効です。
また、皮膚科での対策としては、抗菌剤の薬を服用したり塗ったりします。これと同じことは自宅でも可能です。抗菌剤入りの薬用石鹸を使ったり、抗菌剤入りの化粧水でケアしたりすることで改善が期待できます。
なお、ニキビを早く治したいからと、ステロイド入りの薬を使うのには注意が必要です。ステロイドは一時的に皮膚の免疫力を弱める作用もあるため、カビには好都合となり、逆に体全体にニキビが広がるなど悪化させる可能せいがあります。
-
【皮膚カビが原因のニキビへの対策】
・体をきれいに洗う
・下着や寝具は清潔に
・抗菌剤入りの薬用石鹸や化粧水でケア
どんな梅雨ニキビでもスキンケアが基本の対策
梅雨にできる顔ニキビや背中ニキビには、特徴的な原因がありましたね。これら1つだけがニキビの原因になっているのではなく、それぞれが複合的に影響してニキビになってしまっています。
例えば、湿度が高いため皮脂が過剰に分泌され、毛穴詰まりを起こしている上に、皮膚カビが皮脂をエサに繁殖してしまっている・・・といった感じです。すべての原因に有効な対策はないのでしょうか?
どのような原因であっても、ニキビ対策として最も効果があるのは保湿ケアです。湿度が高いのに保湿ケア?と思うかもしれませんが、梅雨こそ保湿ケアが重要なんです。
お肌へ適切に水分を与えることは、肌のバリア機能向上につながります。また、お肌の免疫力もアップされ、ニキビの原因菌の繁殖を防ぐことができるんです。
十分な水分量で満たされたお肌は、余分な水分を受け付けません。また、お肌が適した水分量で保たれていれば、それに応じた皮脂量しか分泌されないので、バランスのとれた状態をキープできます。
さらに、健やかな状態のお肌は免疫力も高く、ニキビ菌の繁殖や炎症を自力で防いでくれるんです。湿度が高いから、と保湿ケアをやめてしまうのではなく、梅雨だからこそ保湿ケアを徹底しておこなってくださいね。
まとめ
- 梅雨は一時的な敏感肌になるため、ニキビができやすい季節
- 梅雨はニキビが化膿しやすく治りにくい
- 湿度が高いと皮脂が過剰に分泌され、毛穴詰まりを起こしやすい
- 水を溜め込む体質の場合、水はけのよい体づくりが必要
- 季節の変わり目は自律神経が乱れ、肌トラブルにつながりやすい
- 梅雨は皮膚カビが増殖しやすい
- 梅雨こそ保湿ケアを徹底する
いかがだったでしょうか。梅雨に突然ニキビができた、という人は、季節のせいといえるでしょう。一時的なものと考えて放っておいてもなかなか治りませんし、かえって悪化してしまいます。これから夏に向けて露出の多くなる季節です。ニキビ跡やシミでお肌が汚くならないように、今からできるケアをしていきましょう。