出産を終え、新生児の育児に追われていると、自分のことは後回しになりがちです。そんなとき、背中にざらざらとしたニキビがたくさんできているのに気付いたらびっくりしますよね。この背中にできたニキビは、産後特有のものなのでしょうか?それとも、他に原因が?
ここでは、突然できた産後の背中ニキビについて、原因と対策をご紹介します。母乳育児でもできる安全な治し方もご紹介しているので、産後ママはぜひ参考にしてみてください。
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出産後は背中ニキビができやすい!?
やっとの思いで出産を終えても、待っているのは新生児の育児。1~3時間ごとの授乳、おむつ替え、泣くたびに抱っこであやしてあげて…と、出産の疲れを癒す間もなく、育児に追われる日々になってしまいます。そんなとき、ふと気づけば、背中にたくさんニキビができていた、という人は実は少なくありません。
実は、出産後は背中にニキビができやすい時期。突然背中にぶつぶつができて驚いたかもしれませんが、出産後の体の状況を考えれば不思議なことではありません。背中ニキビの主な原因は、次の3つです。
(1)ホルモンバランスの乱れ
(2)睡眠不足
(3)ストレス
妊娠を終えた体のホルモンバランスや、育児による睡眠不足とストレスは、なかなか自分でコントロールできることではありませんよね。では、ニキビができてしまった背中は、諦めて放っておくしかないのでしょうか?
いいえ、そんなことはありません。むしろ、放置してしまうと、ニキビ跡となって一生残ってしまう可能性もあります。育児中でもできる対策はあるので、諦めずにニキビ改善に取り組んでみましょう。
出産後にできたニキビはいつまで続く?
出産後に突然できた背中ニキビは、しばらくしたら自然と消えるんじゃないの?と、安易に考えてしまう人がいます。確かに、産後特有なことが原因でできたニキビならば、出産後しばらくすれば落ち着いてくるようにも思えます。
しかし、そうではないから背中ニキビは厄介なのです。
そもそも背中というのは、一度ニキビができると治りにくい部位とされています。皮膚が厚いため根本から改善されるのに時間がかかったり、皮脂腺が多いために新しいニキビがすぐできてしまったり、と悪条件が重なっているんです。
原因は一時のホルモンバランスの乱れかもしれませんが、たとえ時間が経ってホルモンバランスが落ち着いたとしても、背中ニキビ改善のためにはしっかりとしたケアが必要です。睡眠不足やストレスが原因でも同じことがいえます。
まずは背中ニキビの原因へ対策を行い、プラスアルファでニキビ改善へのケアも行っていく。これにより、産後にできてしまった背中ニキビをしっかり治していくことできます。
産後のホルモンバランスの乱れでニキビができるワケ
妊娠から出産を経て、女性の体内では女性ホルモンが激しく増減していきますが、一体どういう仕組みになっているのでしょうか?また、どうしたら産後のホルモンバランスを少しでも整えることができるのでしょうか?
まず、妊娠中は、エストロゲンとプロゲステロンという大きく2つの女性ホルモンがたくさん分泌されるようになります。特にエストロゲンは美肌ホルモンとも呼ばれ、皮脂分泌を抑制するなどニキビを抑える作用があります。
しかし、出産を終えるとこれらのホルモン分泌は急激に低下します。
代わりに、母乳をつくるためのプロラクチンというホルモンが分泌されるようになりますが、このホルモンは女性ホルモンを抑制する作用があります。つまり、産後は体内の中で男性ホルモンの割合が多くなってしまうんです。
男性ホルモンは、皮脂分泌を活発にする働きがあり、ニキビ原因のひとつとされています。ニキビのためのホルモン治療では、男性ホルモンの分泌を抑え、女性ホルモンのエストロゲンの分泌を促したりします。
とはいえ、産後は赤ちゃんのために母乳を出すことが第一です。無理に女性ホルモンを増やすわけにはいきません。そこで、体内のホルモンバランスを整える作用のある「大豆イソフラボン」を積極的に摂取するのがおすすめです。
大豆イソフラボンは、体内で女性ホルモンのエストロゲンと同じ働きをしつつ、体内のホルモンバランスを整えてくれます。大豆イソフラボンは、納豆などの大豆食品に含まれていますが、特に豆乳を飲むのが一番効果的といわれています。飲みすぎは良くないので、1日200mlを目安に、豆乳を摂取してみてください。
産後の睡眠不足の対策は?
赤ちゃんがいると、まとまった睡眠なんてとれないですよね。夜は2~3時間ごとに起こされる毎日。なんとか赤ちゃんと一緒にお昼寝して、少しでも睡眠時間を確保しようと思っても寝不足は解消されず…。本当につらいと思います。
睡眠不足がニキビ・肌荒れの原因になるのは、言うまでもないでしょう。1日6時間以上の睡眠をとることで、自律神経が整えられたり、ホルモンの分泌が安定したり、ストレスが和らいだりと、安定した睡眠は私たちの体にとって必要不可欠なものです。
育児中に少しでも睡眠時間を確保するためには、自分だけで赤ちゃんのお世話を抱え込まずに、パートナーや親へ協力を求めることが大切です。夜の赤ちゃんの対応をパートナーと交代制にしたり、まとめてお昼寝できるように数時間面倒をみてもらったり。
また、育児のほかにやらなければならない家事を手抜きして、少しでも体を休めるのもいいですね。出産後は心身共に疲れた状態ですし、慣れない育児で体はストレスを感じがちです。睡眠時間をおろそかにせず、人に頼りながら工夫をしてみてください。
産後のストレス発散方法
産後のストレスは、積極的に発散するようにしてください。ニキビ改善のためだけでなく、ストレスを抱えすぎると最悪の場合産後うつに発展するなど、悪いことしかありません。
自分に合うストレス発散方法というのは、人によって様々です。ここでは、いくつかのママたちのストレス解消法をご紹介しますね。
・ハーブティーとおいしいお菓子でリラックスタイムを作る
・アロマをたく
・旦那にマッサージをしてもらう
・感動する映画を見て涙を流す
・お笑い番組で声を出して笑う
育児に追われてばかりいると、自分のために時間を使うことを忘れがちです。自分に合ったストレス発散方法を見つけて、積極的にストレス解消していくようにしてみてください。ストレスが軽減されるだけで、背中ニキビがやわらいでいくことだってあるんですよ。
産後ニキビは治らないことも…
産後に背中ニキビができてしまったという人は、ここまででお伝えしたように体の内側に原因がある場合がほとんどです。ホルモンバランスが乱れていたり、睡眠不足であったり、ストレスがたまっていたり。この場合、通常の背中ニキビより、治すのにはさらに時間がかかることがあります。
なぜなら、根本的な原因を改善させるのが難しいからです。できるかぎりの対策をとったとしても、体を万全の状態にするのが難しいため、背中ニキビの改善に必要不可欠な皮膚組織の新陳代謝がうまくできなくなっているんです。
これを放っておけば、ニキビはそのままニキビ跡として背中に残り、二度と露出できない背中になりかねません。もちろん、必ずそうなるというわけではありませんが、気づいた今のうちからできることがあれば、やっておくにこしたことはないですよね。
産後でも出来るニキビの治し方
産後の背中ニキビ改善に大切なのは、お肌の新陳代謝がしっかりとなされ、肌が健やかな状態を保てるようにケアをしてあげることです。そのために、おすすめしたいのは背中ニキビ専用ローションでの毎日のケアです。
専用ジェルのうれしいところは、肌にうるおいを与えるだけでなく、肌バリア機能がしっかりと作用するように栄養補給してくれる点です。産後でボロボロになった肌に、外側からケアをしてあげることで、背中ニキビの改善を促します。
さらに、皮膚が厚い背中の新陳代謝をあげてくれる効果があれば、ニキビができてしまった肌もしっかりキレイな肌へ生まれ変わらせてあげることができます。
このように背中ニキビを十分ケアできる商品としては、「オルビスのクリアボディローション」をおすすめしています。産後はあまり刺激の強いものは使いにくいですが、オルビスのものは和漢植物由来の成分を配合してできているので、万が一赤ちゃんが触れても大丈夫。もちろん、母乳への影響もありません。背中ニキビ改善の効果も非常に高いので、ケア用品をお探しの方はぜひ試してみてください。
まとめ
今回は背中ニキビの改善方法をご紹介しましたが、産後の悩みはつきませんよね。それに、赤ちゃんのことを考えると、薬を使ったりする方法はできないため、工夫を凝らす必要があります。
背中ニキビが突然できてしまって、ショックを受けているかもしれませんが、背中ニキビはしっかりケアすれば綺麗に治っていくものです。出産後だったから仕方ない、と割り切って、今できることに取り組んでみてください。最後に、記事のポイントをまとめておきますね。
- 産後は背中ニキビができやすい&治りにくい
- 原因(1)ホルモンバランスの乱れ
- 原因(2)睡眠不足
- 原因(3)育児疲れによるストレス
- 放っておくと、ニキビ跡になる可能性も
- 原因への対策に加え、外側からケアしていくことが大切
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