ある日突然、背中に吹き出物があるのに気づいた、という人は多いんです。なかなか気づかない背中だからこそ、なんで吹き出物ができてしまったのか気になりますよね。
吹き出物の種類には粉瘤や毛孔性苔癬などの皮膚疾患もありますが、もしかしたら「ニキビ」の可能性もあります。実は、背中は顔の次にニキビができやすい場所なんです。そこで、ここでは背中にできた吹き出物の判断の仕方やその原因、治し方を分かりやすくご紹介していきます。
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背中にできた吹き出物の正体は?
背中に突然吹き出物ができると「これは一体なんだろう?なんでできたんだろう?」と驚きますよね。
実は、背中に吹き出物ができた経験を持つ人は少なくありません。背中というのは皮膚が厚いため、乾燥しやすかったり、肌の代謝が悪くなりやすく、吹き出物や皮膚疾患になるケースが多いんです。
そして、背中にできた吹き出物のケースで最も多いのが「ニキビ」です。ニキビには色々な種類がありますので、背中を確認してどんな状態なのかを確認しておきましょう。ニキビの状態を知ることで種類の特定が可能となり、ニキビの適切な治療法を知るきっかけになります。
背中にできた吹き出物の状態について
背中にできたニキビが初期ニキビであれば、改善させるのは比較的簡単です。自宅でのケアだけでも完治させることができるでしょう。
もし、ニキビが悪化して、クレーターのようなニキビ跡にまでなってしまうと、病院や美容クリニックで、レーザー治療などの専門的な施術を行わないと治せません。治療費も高額になりますので、ニキビは早期発見することがとても重要です。
背中にブツブツとした小さな膨らみがある時は、ニキビが発生している可能性が高いので、鏡を使いニキビかどうかを確認しましょう。
背中の吹き出物の色をチェック!白い?黒い?赤みがある?
背中にできたニキビを確認する際は、ニキビの色でどんな状態か判断することができます。ニキビの色によってケア方法や治し方が異なりますので、どんな色をしているか確認しておきましょう。ニキビには白ニキビや黒ニキビ、赤ニキビや黄色ニキビ、紫ニキビなどがあります。
【白ニキビ】
白ニキビの特徴は、白くプクッとしており、膿のようなものが詰まった吹き出物のことです。これを専門用語では”コメド”と呼んでいて、まだ炎症が起きていないニキビを表しています。
白ニキビは角栓が詰まった毛穴の内部に皮脂が溜まったもので、この段階でケアすれば赤みのあるニキビになったり、クレーターニキビになるのを抑えられます。
【黒ニキビ】
黒ニキビは皮脂が酸化して黒く変色したニキビのことです。
【赤ニキビ】
赤ニキビは、ニキビ菌の影響で炎症を引き起こしているものです。
【黄色ニキビ】
黄色ニキビは赤ニキビがさらに悪化して膿が発生しているニキビのことです。
【紫ニキビ】
紫ニキビは炎症が極限に達している状態を表しています。このケースは、一度皮膚科へ行くことをおすすめします。
背中に吹き出物ができてしまった原因
次に、背中にニキビができる原因について知っておきましょう。背中ニキビは肌の乾燥や男性ホルモンの増加、汗やターンオーバーの乱れが原因だと言われることが多いので、それぞれのメカニズムを見ていきます。
背中にニキビができてしまった原因【肌の乾燥】
背中ニキビは、肌の乾燥が原因で引き起こされることがあります。特に女性の場合は肌の乾燥が気になるという人が多く、これが原因で背中ニキビを発症してしまう人が多いです。
背中は汗を掻きやすい場所なのですが、同時に乾燥しやすい場所でもあります。顔や手足と違い毎日ケアしている人は少ないため、肌の保湿が十分に行われず乾燥しやすくなってしまいます。
乾燥しやすいということは、肌のバリア機能が低下傾向にあるということで、体が肌を守ろうとして皮脂を分泌します。そのため皮脂の分泌が過剰になり、過剰な皮脂は毛穴を詰まらせて背中ニキビができやすくなるのです。
背中にニキビができてしまった原因【男性ホルモンの増加】
皮脂の分泌が過剰になるのは肌の乾燥だけでなく、男性ホルモンの増加でも同じ現象が起きます。
女性の体は女性ホルモンの割合の方が大きいのですが、ホルモンのバランスが崩れ男性ホルモンの割合の方が大きくなってしまうと、皮脂を分泌しやすくなってしまいます。
また、男性ホルモンは角栓を作りやすいという性質を持っているため、過剰に分泌された皮脂と角栓が毛穴に詰まりやすくなり、そこにニキビの原因菌が発生してニキビとなってしまいます。
さらに、男性ホルモンが増加していくと毛穴の収縮が行われるようになり、汗ではがれた角栓が毛穴に詰まってニキビを発症させてしまうこともあります。
背中にニキビができてしまった原因【ターンオーバーの乱れ】
背中にできた吹き出物は、治ったと思っていても繰り返し発生することがあります。
これは肌のターンオーバーが乱れているという証拠で、新陳代謝のリズムが乱れることでお肌に老廃物が蓄積されているんです。
ターンオーバーの働きが正常に行われなくなると、厚くなった角質層が上手く剥がれず、お肌が古い角質で硬くなってしまいます。硬化した毛穴は汚れなどで詰まりやすくなり、ニキビができてしまいます。
背中の吹き出物を治す方法
どんなに注意をしていてもニキビができる可能性はあります。できることならキレイに治したいと思うのは当然のことですが、治療の方法を間違えてはいけません。間違ったケアは、ニキビ悪化の原因になってしまいます。
特に、背中にできたニキビは、年代や進行具合によって治し方が異なります。白ニキビや黒ニキビ、赤ニキビに適した正しいケア方法をそれぞれご紹介していきます。
背中ニキビを治す方法【白ニキビ編】
白ニキビは毛穴に角栓が詰まっている状態ですので、毛穴詰まりを解消し、皮脂の分泌が適正に行われるようにする必要があります。
毛穴詰まりの解消には、ピーリング石鹸を使って古い角質を除去したり、保湿を十分に行って皮膚を柔らかくしていくといいでしょう。
皮脂の分泌をコントロールしたいときには、男性ホルモンの増加を抑制しましょう。男性ホルモンの増加を抑制させるには、女性ホルモンの働きをアップさせる必要があります。
女性ホルモンであるエストロゲン、またはイソフラボンの成分を使い、ホルモンバランスを戻していくことで背中ニキビの治療につながります。自宅でニキビを治したいという人は、食べ物やサプリメントで女性ホルモンの働きをアップすると効果的です。
なお、皮膚科などでは、白ニキビの表面に針で穴を開けて圧縮器を使いながら皮脂を取り除いて治す方法もあります。これは、ニキビを悪化させないように専門的な知見が必要な方法ですので、素人は絶対に真似してはいけません。
背中ニキビを治す方法【黒ニキビ編】
黒ニキビの場合は、白ニキビと同様で皮脂が毛穴に詰まっている状態を表しているのですが、白ニキビとの大きな違いは皮脂が空気に触れることで酸化しているという点です。
基本的には白ニキビと同じ方法で治療していくことが多いですが、同時に肌のバリア機能を高めるようにすることが効果的です。
肌のバリア機能を高めるためには、不足している栄養素を補給し、体の内側から働きかけていく必要があります。ビタミンB2やビタミンB6、美白効果のあるビタミンCをサプリメントなどを使って積極的に摂取していきましょう。
背中ニキビを治す方法【赤ニキビ編】
背中にできているのが赤ニキビの場合、痕を残さないように治すことを考えましょう。赤ニキビは適切なケアをしないと、美肌を取り戻すことができなくなりますので注意が必要です。
赤ニキビは、白ニキビが悪化して炎症を引き起こしている状態です。皮膚科であれば、炎症を抑えるために抗生物質やステロイド剤を使って使用することもあります。自宅ケアの場合は、ニキビの炎症に効く市販薬があります。
薬を使って治していく時は、肌のバリア機能が一時的に低下してしまいますので、肌の免疫が下がらないよう保湿ケアすることも重要です。
背中ニキビを治す方法【黄色ニキビ編】
黄色ニキビは、毛穴に膿が溜まっている状態です。早く治療しなければ、さらに悪化してしまうことも考えられます。
膿が溜まっているなら潰して膿を出せば良いと考える人もいますが、自分でニキビを潰してしまうと、クレーターのように跡が残りますので注意しましょう。
黄色ニキビを治すためには、強力な内服薬の抗生物質を使って治療していきます。また、最近では漢方で治療をしていく病院もあるのですが、炎症を抑える治療から進めますので、キレイに治すためには時間がかかります。
なお、紫ニキビも同様で、まずは炎症を抑えるための治療をしていきます。その後、ホルモン注射やニキビ跡の治療などが必要です。黄色ニキビや紫ニキビの場合は自宅でケアすることが難しく、キレイに治したい場合は病院で治療を受けた方が良いでしょう。
さいごに
いかがだったでしょうか。背中に突然あらわれた吹き出物はニキビであるケースが多いです。どんな吹き出物ができているかを確認して、適切なケアをしていきましょうね。背中ニキビは放置しておくと、ニキビ跡となってシミのようになったり、クレーターのように皮膚に残ってしまいます。できれば、吹き出物に気付いたその日からケアしていくことをおすすめします。