背中にできてしまうニキビは気づかないことが多く、気づいた時にはすでにニキビ跡となってシミのようになっていることがあります。背中のニキビ跡は、夏場の薄着になる時期になると目立ってしまうため、消したいと思う人も多いですよね。
ここでは、背中のニキビ跡のシミを消す方法をまとめてご紹介します。自宅でできる方法、有効な化粧品、市販の薬やレーザー治療まで。綺麗な背中になるために、役立つ情報をお伝えします。
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背中のニキビ跡を消すには?まずは状態を確認しよう
背中にできるニキビ跡には、いくつか種類があることをご存知でしょうか?まずは自分の背中のニキビ跡を確認して、自分がどのタイプなのか見てみることから始めてください。
タイプに応じて、ニキビ跡を消す有効な方法が違ってきます。適切な消し方を選んで、キレイな背中を作れるようにしていきましょう。
ニキビ跡の種類【色素沈着タイプのニキビ跡】
ニキビがあった部分が跡となって残るときに、お肌に色素沈着が起こり、シミのようになってしまうタイプです。このタイプのニキビ跡は、赤みのニキビ跡が悪化してしまった状態で、シミやくすみと同様に肌の深層部に色素沈着となり残っている状態です。
色素沈着のニキビ跡は赤黒い色や茶色などの色をしているのが一般的ですが、場合によっては紫のような色になることもあります。
このタイプのニキビ跡が起こる原因には、ニキビができたことから肌を守ろうという力が働き、皮膚組織がメラニン色素を発生させ、そのダメージが色素沈着となって残ることが考えられます。
そして、同時にお肌のターンオーバーの働きが正常に行われていないと、そのメラニン色素がそのままお肌に留まってしまい、シミのように残ってしまうんです。
ニキビ跡の種類【赤みタイプのニキビ跡】
赤みのあるニキビ跡とは、毛穴の周りがうっ血している状態で、赤みを帯びています。ニキビ跡が赤くなっている状態の赤みタイプは、比較的ニキビ跡の中でも軽い症状です。
このニキビ跡のタイプは赤みがなかなか消えず、放置してしまうと後に色素沈着をして茶色のシミとなることがあります。こうなると、ニキビ跡を消すのが非常に大変になってしまいます。
赤みタイプのニキビ跡の原因は、肌の内部で炎症が起きている状態を放置してしまうことから発生していると考えられます。
ニキビ跡の種類【クレータータイプのニキビ跡】
クレータータイプのニキビ跡は、皮膚の表面がデコボコしている状態を言います。
このタイプのニキビ跡は、これまでの赤みのあるニキビ跡や色素沈着によるニキビ跡とは違い、間違ったニキビケアをすることで皮膚の真皮が破壊されてしまったことが原因となり起こります。
肌の表面がデコボコしたクレーターのニキビ跡になると、自宅でケアして消すことは難しく、自然に消えることもありません。専門的な治療が必要で、治るまでに時間と費用もかかります。
背中のニキビ跡がシミになっていても消す方法
どのタイプのニキビ跡も、適切なケアを続けていくと綺麗に消すことが可能です。しかし、ケアの方法や治療方法が間違っていると、ニキビ跡が悪化したり、綺麗に消すまでに時間がかかってしまうこともあるので注意しましょう。それでは、それぞれのニキビ跡のタイプに適切な消す方法をご紹介します。
色素沈着による背中のニキビ跡を消す方法
色素沈着タイプのニキビ跡を消すには、美白化粧品を使う方法が効果的です。
美白化粧品には、肌の奥に蓄積されたメラニンや炎症などのダメージを根本から修復していく効果があります。そのため、色素沈着タイプのニキビ跡もキレイに除去してくれるのです。
また、お肌のターンオーバーの働きを促進するのも良い方法です。色素沈着が起こっている古い角質を、新しいキレイな皮膚組織へ生まれ変わらせていくことができるからです。
美白化粧品は肌の保湿を促したり、お肌のターンオーバーを促進させることもできますので、色素沈着のニキビ跡に最も適した方法と言えるでしょう。
赤みのある背中のニキビ跡を消す方法
お肌のターンオーバーの働きが正常に行われていれば、その過程で赤みタイプのニキビ跡もキレイに消えていくはずです。しかし、この働きが正常でない場合は、ニキビ跡が治りにくくなり悪化してしまいます。
赤みタイプのニキビ跡は、お肌のターンオーバーの働きを正常に戻せるように工夫してみましょう。ターンオーバーの働きを促進させるためには、化粧品を使いケアをしたり、生活習慣を見直すなど体の内側から働きかけることが大切です。
生活習慣としては睡眠不足を解消したり、食生活、運動不足などの改善をすることから始めましょう。
定期的に新しいお肌へ生まれ変わっていれば、発生してしまった炎症もひどくはならず、すぐに落ち着くはずです。
クレーターニキビによる背中のニキビ跡を消す方法
赤みタイプのニキビ跡や、色素沈着タイプのニキビ跡は自宅でケアすることも可能なのですが、クレータータイプのニキビ跡は、セルフケアでキレイに治すことはとても難しいです。
お肌がでこぼこになってしまっているクレータータイプのニキビ跡を消すためには、美容皮膚科やニキビ治療を行っているクリニックで専門的な治療を行う必要があります。
自分でスキンケアをする場合は、ニキビ跡に効果がある化粧品を使うことで、デコボコの肌が目立たなくなるかもしれません。ただし、あまり効果は期待できないでしょう…
また、直接的な治療に加えて、お肌のターンオーバーの促進をすることで肌をキレイにしていく方法も行うように心がけていく必要があります。
最終手段!?背中のニキビ跡が治らない場合の治療法
自宅でのセルフケアも空しく、背中のニキビ跡を消せなかった時は、美容皮膚科などで治療を受けることを検討してみてください。料金はそれなりにかかってしまいますが、はるかに効果がでます。綺麗な背中を手に入れると、海水浴、温泉、好きな夏服を着れる、など明るい未来が待っています。
背中のニキビ跡を美容皮膚科で消す場合
赤みタイプのニキビ跡や色素沈着タイプのニキビ跡は、ケミカルピーリングやイオン導入で治療していくと効果的です。ケミカルピーリングはターンオーバーの促進につながり、古い角質や毛穴に詰まった角質を除去してくれます。イオン導入では、色素沈着になったニキビ跡をキレイに消すことができるのです。
一方でクレータータイプのニキビ跡は、フレクセルレーザーや炭酸ガスレーザーなどのレーザー治療を使い消していくことになります。
フレクセルレーザーで肌を滑らかにすることで、クレーターのニキビ跡が目立たなくなります。また、炭酸ガスレーザーは、点状に照射して皮膚の奥深くの皮膚細胞を入れ替えることでニキビ跡を消すことができる治療法です。
さらに美容皮膚科では毛穴の開きを改善することができますので、ニキビを作らせないようにしたり、雑菌の繁殖や皮脂の詰まりなどが起こらないようにすることができます。そのため、ニキビ跡を治療しながらニキビができにくい健康的な背中を手に入れることもできるんです。
背中のニキビ跡はふつうの皮膚科でも治せる
赤みタイプのニキビ跡や色素沈着タイプのニキビ跡は、美容皮膚科でなく皮膚科で消すことも可能です。
皮膚科での治療法は、面ぽう圧出や外用薬、内服薬が主となります。外用薬ではベピオゲルやディフェリンゲル、アクアチームクリームなどを使い治療していきます。
ベピオゲルとディフェリンゲルにはピーリング効果があり、ニキビ跡をキレイに消すことができるでしょう。また、アクアチームクリームのダラシンTゲルは、アクネ菌の殺菌効果が期待できます。
内服薬ではミノマイシン錠を飲んでいくのですが、これには抗生物質が含まれていて、殺菌効果や雑菌の繁殖を抑える効果があります。
皮膚科でニキビ跡を消すためには、このような薬を用いて治療していくことになります。美容皮膚科と違い、背中を綺麗にするためではなく、あくまでニキビ跡という皮膚疾患を治すための施術になります。そのため、どれだけの効果がでるかは治療内容次第になってくるでしょう。
薬でニキビ跡を治療していくときの注意点
薬でニキビ跡を治療をしていくためには、肌の保湿を十分に行わなければなりません。何故かと言うと、薬を使うことで肌が乾燥しやすくなるからです。
肌が乾燥した状態というのは、お肌に潤いが足りず不健康な状態です。そのようなお肌の状態で治療を続けても、ターンオーバーの促進の妨げになり、新たなニキビ跡ができてしまうということも考えられます。
ニキビができるのは肌の乾燥が原因ということもあります。そのため薬で治療をしながら肌の保湿をし、ニキビの発生を食い止めてニキビ跡をキレイに消していくのです。
美容皮膚科での治療であれば、お肌の保湿のことまで考えて施術してくれますが、通常の皮膚科では医師によって保湿のことまで対応してくれるかは異なります。
さらに、皮膚科で行う薬の治療法では、体質に合わない場合には副作用を感じることがあります。ベピオゲルやディフェリンゲルはその代表例で、肌の皮がボロボロに剥け始めるというケースもあります。
このような症状が出た時には薬の治療を止め、医師に相談して別の治療法でニキビ跡を消すように考えてもらった方が良いでしょう。
まとめ
- 背中にできるニキビ跡には3つのタイプがある
- シミのような色素沈着タイプ、赤みのあるタイプ、クレータータイプ
- 色素沈着タイプ:美白化粧品が効果的!メラニン色素を排出しましょう
- 赤みタイプ:ターンオーバー促進が効果的!化粧品や体の内側からケアしていきましょう
- クレータータイプ:自分で消すのは困難。美容皮膚科などの力を借りましょう
いかがだったでしょうか。背中というのは、普段隠れている部分であっても、水着を着るときや温泉へ行くとき、ちょっとおしゃれをするときなど、人に見られる機会が少なくありません。そんなとき、シミのようなニキビ跡で背中が汚いと、それだけでストレスになってしまいます。
隠していればいいや、と思っている人にいいたいのは、背中のニキビ跡は正しくケア・治療すれば消すことができるということです。症状によって消す方法はいろいろあります。自分のニキビ跡をしっかりと確認し、正しくケアして、ニキビ跡のない綺麗な背中を手に入れましょう。
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