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ニキビ治療に漢方薬が効くって本当でしょうか？あまり漢方を身近に感じたことがない人でも、背中のニキビに悩んでいるならぜひ試してほしい治療方法です。

今回は、背中ニキビに漢方は効果があるのか、を実際に漢方薬を使った人たちの話を踏まえながらご紹介しています。皮膚科で処方される薬でも治らなかった人が、漢方薬でニキビが治った！なんてこともあるんですよ。また、気になる治療にかかる値段もご紹介します。

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背中ニキビの治療に漢方って効くの？

これまで漢方薬を飲んだことがない人にとっては、あまり身近なものではないですよね。漢方ってどれくらい効果があるのだろう？と疑問に感じるのではないでしょうか。体調を改善したり、気持ちをコントロールしたりと漢方薬には様々な効能をもつものがあります。そして、その中にはニキビなどの皮膚病にも効果のある漢方薬があるんです。

漢方薬は、１つの症状・病気を治すだけでなく、体質改善や他の症状にも合わせて効果があるものがほとんどです。ニキビは、肌の状態・生活環境・ストレスなど様々な原因で症状が出ているものなので、一緒に体質改善ができる漢方薬はニキビ治療に非常に期待がもてる治療方法でもあります。特に、ニキビのできやすい背中は角質層が厚く、毛穴の汚れなどを落としにくい部位ともされているため、塗り薬など体の外側からのケアよりも、体の内側から体質改善していくほうが効果が期待できる可能性もあります。

また、「漢方薬って、特別な薬でお金がかかりそう」というイメージを抱いている人がいますが、通常のお薬と同様、病院で処方してもらえば保険が適応される場合がほとんどなので、治療費用もそれほどかかりません。

ニキビ治療のための漢方薬選びでは、重要なポイントが２つあります。１つは「発症しているニキビの症状に合っていること」。２つ目は「自分の体質に合っていること」です。漢方薬は合わせて他の症状にも効果があると言いましたが、反対に言えば、薬と違って１つの症状にドンッと効くわけではないということです。体の内側から総合的に症状を良くしていく作用のある漢方薬は、ニキビの症状や個人の体質によって合う合わないがあるんです。

そもそも漢方薬の処方というのは非常に難しく、漢方薬局や専門医がいるのもそういった高難易度のためなのです。特に、ニキビを含む皮膚疾患に関してはかなり高度だと言われています。治療のために漢方薬を試す場合でも、最初は体に合っているのかどうかの経過をチェックしながら飲んでいくのがよいでしょう。

おすすめは、漢方薬も処方してくれる皮膚科にかかることです。漢方薬は、様々な効能があるだけでなく、ひとりひとり個人の体質によっても効果が変わってきます。それらを見極めて適切な漢方を処方するには、高度な知見が必要です。ニキビ治療には、皮膚病が専門分野の病院で診てもらうことが改善への近道です。お医者さんに相談しながら、自分のニキビに合う漢方薬を見つけていきましょう。

漢方の中でニキビに効果があるものは？

ニキビ治療への効果が期待できる漢方薬ですが、一言で「ニキビ治療」といっても様々な種類の漢方薬が処方されます。ここでは、一般的に皮膚科で処方されるニキビ治療向け漢方薬を、その効能と合わせてご紹介します。あなたのニキビにも効果がありそうな漢方がきっと見つかるはずです。

清上防風湯（セイジョウボウフウトウ）

有名なニキビ向け漢方薬の１つです。主に体上部の炎症を鎮める効果があります。ニキビ治療に役立つ生薬が多く配合されているだけでなく、ニキビの原因となる皮脂の分泌を減らす働きも期待できます。

【適応症】ニキビ

【こんなタイプの人におすすめ】
皮脂分泌という根本から改善したい、オイリー肌・脂性肌、赤色のニキビ

十味敗毒湯（ジュウミハイドクトウ）

有名なニキビ向け漢方薬の１つです。どんな体質の人でも、比較的良く効くと言われています。体を温める効果があり、皮膚症状を改善させる効果があります。皮脂の詰まりというよりは、炎症しているニキビ向け。

【適応症】ニキビ、アトピー性皮膚炎、湿疹

【こんなタイプの人におすすめ】
冷え性、アレルギー体質、膿んで少し白っぽくなっているニキビ、赤く腫れてしまっているニキビ

当帰芍薬散（トウキシャクヤクサン）

漢方の中では有名で、血行促進、貧血改善、痛みの緩和、ホルモンバランスを整える、などその効能は多岐にわたります。ニキビのような皮膚の炎症に直接効くというわけではありませんが、ニキビの原因となっている体質を改善していく漢方で、ニキビ患者にもよく処方されます。

【適応症】月経不順、更年期障害

【こんなタイプの人におすすめ】
色白・冷え性・やせ型で体力があまりない、ホルモンバランスの乱れが気になる（生理不順等）

桂枝茯苓丸加ヨク苡仁（ケイシブクリョウガンカヨクイニン）

からだを温め、血の巡りを良くする作用があり、ニキビへの効果も期待できる漢方です。しみや色素沈着してしまったニキビ跡を消してくれる効果も期待できます。

【適応症】ニキビ、しみ、月経不順

【こんなタイプの人におすすめ】
冷え性、しみが出来やすい、青黒い感じのニキビ

排膿散及湯（ハイノウサンキュウトウ）

皮膚病向けの漢方薬で、皮膚が化膿したり赤く腫れているのを抑え、痛みを取る効果があります。

【適応症】患部が赤くなったり、腫れて痛みを伴っている化膿症

【こんなタイプの人におすすめ】
赤く腫れているニキビ、化膿しているニキビ

なお、上記の説明はあくまで分かりやすく簡単にまとめたものです。市販されている漢方もありますが、症状や体質に合うものを自分で選ぶのは難しいため、なるべく皮膚科で処方してもらうことをおすすめします。様々な症状のニキビがあって、いくつかの漢方薬を合わせて飲んでみたい、、、という人もいるかと思いますが、その場合もお医者さんへ相談してみてください。漢方薬は３種類くらいまでなら一緒に飲んでも大丈夫だといわれています。

ニキビに効く漢方の値段は？治療にいくらかかる？

漢方薬に初めて挑戦したいと思っている人は、漢方薬の処方にいくらかかるのか、その費用が気になりますよね。これまで戦ってきたニキビ治療で、そんなにすぐには治らないと感じているからこそ、毎月どれくらいのお金がかかるのか知っておきたいものです。

まず、漢方薬をどこで手に入れるかが重要です。保険を取り扱っている病院で保険適応の漢方薬を処方してもらえれば、保険が使えるため費用はそんなに高くありません。処方してもらう量にもよりますが、月2000円～4000円程度でしょう（診察料込み）。

一方、保険が適応されない漢方薬もあるので、この場合には実費での支払いとなります（特別な事由がなければ、病院で処方されるのは保険適応の漢方薬です）。また、漢方薬局と言われているところでは保険はききません。専門的な知見は得られますが、月１万～２万円くらいの値段が相場のようです（この値段のうち、半分くらいが相談料です）。他にも、いろいろと情報を集めて、市販されている漢方薬を購入する方法もあります。例えば「ツムラ当帰芍薬散」という漢方薬なら月4000円程度ですが、できれば病院で処方してもらったほうがいいでしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。最後に、記事のポイントをまとめておきます。

漢方薬の効果は人によって違いがあります。記事内でご紹介した事案はほんの一例です。自分のニキビに合った漢方薬については、しっかり病院で相談したうえで利用してくださいね。

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