背中ニキビの原因は1つだけではありません。いくつもの原因が合わさって、ニキビになっているんです。ニキビの原因をしっかりと把握し、それぞれの対策を行って、ニキビ解消を目指しましょう!
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背中ニキビの原因は?
ある日突然、背中にあらわれるニキビ。みるみるうちに背中上部に広がってしまい、なかなか治ってくれません。背中ニキビは、ひとつのことが原因で発生するというよりも、いくつかの原因が合わさって発症してしまうことが多いのです。
そもそも背中は、ニキビが非常にできやすい部位です。角質層が分厚く、古い角質などが残りやすいため毛穴詰まりが起こしやすくなっています。また、皮脂腺が多く集まっているため、皮脂分泌が多いことも特徴のひとつです。ニキビは、毛穴に古い角質が詰まり、菌が増殖して炎症を起こすことで発生します。汚れが溜まりやすく、菌のエサとなる皮脂の多い背中は、ニキビができやすく治りにくい場所でもあるんです。
さらに、背中ニキビには原因菌にも特徴があります。顔などにできるニキビは、アクネ菌といわれる菌が引き起こすものです、このアクネ菌は、そもそも私たちの体にある常在菌で、普段は皮膚を守ってくれている良い菌です。しかし、皮脂が毛穴に詰まっていたりすると、そこへアクネ菌が入り込んでしまい、炎症を起こしてニキビになってしまうんです。
一方で、背中ニキビの原因菌は、マラセチア真菌というカビの一種です。アクネ菌同様、皮脂が詰まっている毛穴を好み、入り込んで炎症を起こします。大きな違いは、マラセチア真菌は痛みやかゆみがないということです。そのため、背中のニキビは発生しても気づかれにくく、また放置されることが多くなっています。気づけばニキビ跡になってしまっている、というのも背中ニキビの特徴の1つですね。
これらの背中ニキビを治すためには、その原因1つ1つを知って、しっかり対策をしていくことが重要です。次から、背中ニキビの原因と対策をご紹介していきますので、チェックしてください。
背中ニキビの原因①汗
背中は皮脂腺が多くあり、汗をかきやすい部位でもあります。夏場の時期だけでなく、寝ている間に汗をかいている場合も。汗を放置しておくと、毛穴詰まりの原因となり、ニキビを発生させてしまいます。また、汗(皮脂)は、ニキビ菌が繁殖するためにエサとするものでもあります。
原因①「汗」への対策
汗をかいても放置していたりすることで、汗を背中に停滞させることがよくありません。そのため、汗をかいたらこまめに拭き取ったり、制汗スプレーで汗を抑えるなどの工夫をしていきましょう。他にも、通気性・吸水性の良いインナーを着用するなどして、汗の停滞を防ぐのも効果的です。寝汗が原因になっている場合もあるので、パジャマなどの寝間着や寝具を毎日洗濯することもニキビへの効果が期待できます。
背中ニキビの原因②乾燥
肌が乾燥していると、ニキビができやすい状態であるといえます。肌が乾燥していると、その乾燥を防ごうと皮脂が過剰に分泌されます。この皮脂が毛穴詰まりを引き起こし、ニキビを引き起こしてしまう原因になっているんです。他にも、入浴時に体をゴシゴシと強くこすることで皮脂を必要以上に洗い流してしまい、肌を乾燥させてしまっている場合もあります。
原因②「乾燥」への対策
お肌を乾燥させず、皮脂分泌をコントロールすることがニキビへの対策として非常に重要です。そのためには、背中への保湿ケアをしっかり行いましょう。1日2回の保湿ケアをするだけでも、ニキビへの効果が期待できます。
ただし、使用する保湿剤には注意が必要です。例えば、有名な保湿クリームのニベアなどは、油分が多すぎるため、かえってニキビ肌には向きません。顔のスキンケアに使う化粧水などは、角質層の分厚い背中には浸透しにくく、保湿ケアが十分行き届かない場合があります。背中ニキビへしっかり保湿ケアをしたい人は、背中ニキビ向けに開発されている保湿剤を使うことをおすすめします。
背中ニキビの原因③シャンプーの洗い残し
背中ニキビの原因で多いのが、このシャンプー(リンス)の洗い残しです。入浴時、どのような順番で体を洗っていますか?髪の毛のシャンプーやリンスを最後に洗い流す、という人は要注意です。髪をすすいだ際に洗い流したシャンプーやリンスが流れきれず、背中に残っているかもしれません。
原因③「シャンプーの洗い残し」への対策
体を洗う順番を「頭」→「体」にして、背中を最後に洗うようにしましょう。そうすれば、シャンプーやリンスをすすいだときの残りが背中に残っていても、最後には洗い流すことができます。なお、シャンプーに含まれるシリコンは、毛穴詰まりを促進することがありますので、しっかり洗い流す場合でも、シャンプーをノンシリコンのものに切り替えることもおすすめです。
背中ニキビの原因④化学成分
体に合わない人工的な成分が、肌に刺激を与え、ニキビの原因となっている場合があります。普段体を洗う石鹸は、どんなものを使っていますか?特に、液状のボディーソープは、多く配合されているうるおい成分が毛穴を塞いで詰まらせてしまう場合があります。ほかにも、洗濯洗剤・柔軟剤の成分が肌に合わない場合もあります。
原因④「化学成分」への対策
石鹸・洗濯洗剤・柔軟剤などは、肌への負担が少ないものを選ぶようにしましょう。石鹸であれば、無添加の固形石鹸がニキビ対策におすすめです。洗濯洗剤・柔軟剤などは、赤ちゃんにもOKと記載のあるものを選ぶといいでしょう。
背中ニキビの原因⑤洋服の繊維
肌への刺激という意味では、洋服の化学繊維が原因の可能性があります。ポリエステルやアクリル生地などの化学繊維は素材が硬く、構造も棒状のようなつくりになっていることから、肌への摩擦力が強く、肌への負担が大きくなっています。さらに、化学繊維の素材というのは通気性・吸水性ともにあまり良くありません。
原因⑤「繊維」への対策
肌への負担が少ない「綿」素材の洋服を選んで着るようにしましょう。着る服を繊維で選ぶのはなかなか難しいかもしれませんが、背中ニキビのために一度試してみてください。
背中ニキビの原因⑥日焼け
日焼けをすると、皮膚の角質が硬くなるため、ニキビができやすい状態になります。また、紫外線などの外的刺激が、今あるニキビをより悪化させることもあります。
原因⑥「日焼け」への対策
背中を露出するような場合には、日焼け止めを塗って、紫外線対策を行いましょう。また、普通に洋服を着ている日であっても、首から背中にかけての部分が露出することが多いので、忘れず日焼け止めを塗りましょう。
背中ニキビの原因⑦食べ物
肌の炎症であるニキビには、食事が影響している場合があります。チョコレートやスナック菓子などの糖質、揚げ物などの脂質を摂取しすぎていると、ニキビの原因になる可能性があります。また、コーヒーや緑茶などに含まれるカフェインも、ニキビの原因となります。
原因⑦「食べ物」への対策
野菜を中心に、バランスのよい食事をするように心がけましょう。糖質・脂質を摂りすぎないように注意が必要です。カフェインの摂取を控え、飲み物はノンカフェインのものやハーブティーなどを選びましょう。また、摂取する栄養素としては、ビタミンB2、B5、B6、ビタミンCがおすすめです。脂質のめぐりを良くし、皮脂分泌を抑え、肌の調子を整えてくれる効果が期待できます。
背中ニキビの原因⑧睡眠不足
夜更かしなどによる睡眠不足は、ニキビに大敵です。ホルモンバランスなどを乱れさせ、皮脂を過剰に分泌させるなどニキビの原因を引き起こします。
原因⑧「睡眠不足」への対策
夜更かしをせず、良質な睡眠をとって、規則正しい生活を送るようにしましょう。食事は寝る3時間前までに終わらせます。消化器官が食後3時間は活発なため、脳や神経が休むことができません。また、寝る前にパソコンやスマホを使うのもよくありません。ブルーライトが睡眠を妨害してしまいます。なお、肌のターンオーバーが活発に行われる午後10時~午前2時の間に睡眠をとるようにすると、ニキビ改善によりよいとされています。
背中ニキビの原因⑨女性ならではのホルモンバランスの乱れ
女性は生理や妊娠などにより、ホルモンバランスが乱れることがありますよね。このとき、男性ホルモンが過剰に分泌されるのですが、この男性ホルモンは皮脂分泌を促進してしまう作用があるんです。いつもより過剰に分泌された皮脂は、毛穴詰まりを引き起こし、ニキビの原因となってしまいます。
原因⑨「ホルモンバランスの乱れ」への対策
ホルモンバランスの乱れを防ぐのは、とても難しいことです。一番はよいのは、ストレスを軽減し、心身ともに緊張した状態を避けるようにすることです。しかし、女性の場合は、生理や妊娠中という避けられない事象に起因していることが多いです。そのような場合に、ホルモンバランスを正したいという方は、漢方薬などに頼るといいでしょう。なかなかセルフケアでは対策できないのがホルモンバランスです。
背中ニキビの原因⑩ストレス
ニキビ最大の原因ともいえるのが「ストレス」です。人はストレスを感じると緊張状態となり、血流が悪くなります。すると、男性ホルモンが多く分泌され、皮脂の過剰な分泌へとつながるんです。特に、仕事が残業続きであったり、結婚式の準備で忙しいなど時間に追われている人は、気づかないうちに大きなストレスを抱えていることが多いです。
原因⑩「ストレス」への対策
まずは時間に余裕を持った生活ができるようにしましょう。心にゆとりができるだけで、ストレスを軽減することができます。仕事が忙しく、なかなか時間に余裕を持てない人は、休日にリラックスタイムを持ったり、ストレス発散法を見つけたりして、自分に合ったストレス解消法を行いましょう。
まとめ
- 背中はニキビができやすい部位
- 背中ニキビの原因菌は、マラセチア真菌というカビ
- 菌が好む皮脂を除去し、毛穴詰まりを解消させる
- 紫外線や化学繊維など、肌への負担を減らす
- 保湿ケアはしっかり行い、背中を乾燥させない
- ストレスを抱えないようにする
いかがだったでしょうか。背中ニキビに悩むあなたなら、いくつか思い当たる原因があったのではないでょうか。最初にも書きましたが、背中ニキビはいくつもの原因が複合的に作用して発症してしまっています。1つの対策だけをとるのではなく、思い当たる原因1つ1つへしっかりと対策を行って、ニキビ改善を目指していきましょう。
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