私は現在45歳の専業主婦です。背中の吹き出物で自分史上最悪の経験は、5年ほど前、40歳になる直前のことです。
【つい悪化させてしまう】突然できた背中の大きな吹き出物
もともと汗をかくとかぶれやすい体質で、春から夏にかけては、背中に赤い湿疹がぽつぽつとある状態のことが多かったです。気になってお手入れするのですが、背中ブラシやスクラブ等、つい刺激の強いことばかりしてしまい、湿疹を痛めてしまったり、化膿させたりということがありました。
ただ、背中は自分ではなかなかよく見れない場所でもあり、私は目が悪いので、合わせ鏡でも厳密な状態を確認するのは難しいと感じていました。そのため、背中の吹き出物を悪化させてしまっていても、ほとんど気づきませんでした。
ある日、いつものように赤い発疹がいくつかあるなあ、いやだなあと思っていたところ、ひとつだけ大きめの突起があることに気づきました。苦労して合わせ鏡で見ると、大き目のほくろのような盛り上がりがありました。しかし、ほくろと違って色は白く、さわっても痛くもかゆくもありませんでした。その突起ができていたのは、ちょうどブラジャーの背中の中心のホックの位置に少しかかる程度の場所でした。
【背中の巨大な突起は粉瘤だった!】赤く腫れあがった突起を皮膚科で診察してもらった
なんだろうと思いつつ、その日は余裕があったので、性懲りもなくナイロンブラシを使って背中をよく洗ってしまいました。また、手を伸ばしてローションを塗ったりといった背中ケアをしました。夏も近づいてきていたので、少し背中のあいた服も着たいという気持ちがあり、何日か続けてそのようなケアをしたと思います。
すると、白い突起があきらかに大きくなっていきました。何日か経つと、背中の突起が赤くはれ上がりました。その時点で、うずらの卵くらいに急に大きくなったので、そこで焦って皮膚科を受診しました。
診察の結果、赤いブツブツは単なるかぶれでしたが、アレルギー体質があるのでそういったブツブツや吹き出物ができやすい、と言われました。そのため、過度にこすったり、化粧品をつけたりするのはやめたほうがいいとのことでした。
そして、急に大きくなった巨大な突起は吹き出物ではなく、「粉瘤(ふんりゅう)」という毛穴に老廃物がたまった状態とのことでした。おそらくは、私がそこを強くこすったりかいたりしたので、化膿したのであろうとのことでした。
【皮膚科での粉瘤の治療】化膿を鎮め、切開し、中身を出す。とんでもない悪臭に悲しくなった
病院からは化膿を鎮める薬を処方してもらい、1週間使用しました。そして、その翌週、粉瘤を切開して中身を取り出してもらいました。切開といっても大げさなものではありません。
皮膚科のベッドでうつぶせになり、簡単な麻酔薬をつけました。そして、医師が粉瘤部分をナイフで軽く切ったあと、体重をかけてブシっと押し出していました。ニキビの芯を出すのの、大がかりなバージョンといった感じでした。
うずらの卵くらいに膨れ上がっていた突起物の中にはいっていたのは、黄色い塊のような感じのものでした。また、自分の体に入っていたと思うと悲しくなるような悪臭がしました。
切開をしたので、2週間は患部を消毒して、傷が治るまでは医療用のバンドエイドのようなものを貼って過ごしました。その他医師から言われたのは、入浴は控えめに、海・プールは禁止ということだったので、その夏はインドアで過ごしました。
粉瘤ができる原因というのは特にはないようですが、それ以来、背中はこすりすぎないようにしています。今でも赤いブツブツは、2、3個はかならず背中にあります。しかし、あれから粉瘤のような大きな吹き出物はできていません。