紫外線が気になる季節になってきましたね。絶対に日焼けはしたくないけれど、毎日日焼け止めを塗るのは大変！そこで、UVカット加工がされたカーディガンが便利です。

UVカットカーディガンってちゃんと紫外線をカットしてくれるの？日焼け止めとしてちゃんと効果があるの？今回はそんな疑問にお応えします。また、人気のUVカーディガンのご紹介やユニクロカーディガンの効果、色によって効果に違いはあるのか、などもお伝えします。

UVカーディガンはどれくらい効果があるのか？

着るだけで紫外線対策ができる！として、UVカット加工が施された衣類が多く販売されるようになりました。サッと羽織ることのできるカーディガンやパーカーにUVカット加工がされていれば、わざわざ日焼け止めを塗る手間が省けるためとても便利ですよね。

しかし、「絶対日焼けをしたくない」人にとっては、UVカットの衣類を着ただけでちゃんと紫外線対策ができるのか疑問をもつのではないでしょうか。もし、それほど効果がないのであれば、やはり日焼け止めを塗らなければいけなくなってしまいますからね。

そこで、UVカットカーディガン（以下、UVカーディガン）は、どれくらい紫外線対策ができるのか？そもそもUVカット加工ってなに？日焼け止めと比べるとどっちのほうが効果的なの？など、気になる疑問にひとつずつお応えしていきます。

UVカットの効果が高いカーディガンを選ぶ方法

日焼け止めクリームの場合、紫外線への効果は「SPF」や「PA」といった値で表されます。これと同じように、洋服などの繊維製品は「遮蔽率」「UPF」といった値で紫外線対策の効果を表すようになっています。

遮蔽率（遮へい率）とは

なんともざっくりした数値ですよね。紫外線に対する効果として、日本規格としてはこの遮蔽率が使用されています。「UVカット率」などと表記されることもあります。遮蔽率は90％以上が優秀とされています。

UPF値とは

これに対して、国際規格として使用されているのが「UPF」の値です。日焼け止めで使用されるSPF値との比較をすると、イメージしやすいのではないかと思います。※UPF値とSPF値は、同様に測定できるものではなく、数値同士を比較できるものではありません。

上記の図からも分かるように、これらの数値は高いほうがUVカット効果が高いといえます。UVカット率が98％を上回る場合は「50+」と表記されます。なお、繊維製品の場合、紫外線の完全遮断（UVカット率100％）はなかなかできません。これは日焼け止めクリームも同様です。

UVカットの効果が長持ちするカーディガンの選び方

夏場に着用するUVカットのカーディガンですから、どうしても洗濯する機会が多くなってしまいます。たくさん洗濯をすると、せっかくのUVカット効果がなくなってしまうのでは？と心配になる人もいることでしょう。

基本的には、UVカット加工の衣類において、洗濯をしたからといってUVカットの効果がなくなってしまうことはありません。しかし、何度も何度も洗濯を繰り返すうちに、効果が薄くなってくることはあります。ポイントは、どのようなUVカット加工がされているか、です。

繊維製品に施されるUVカット加工には、2種類あります。

紫外線反射剤・散乱剤

紫外線を反射させ、皮膚への到達を防ぐ加工方法です。衣類の場合、紫外線を反射・散乱させる超微粒子を繊維に練りこむことで、UVカットの効果が生まれます。つまり、衣類の繊維そのものがUVカット効果をもっているため、洗濯などで効果が薄くなることはほとんどありません。

紫外線吸収剤

紫外線を吸収することにより、皮膚への到達を防ぐ加工方法です。この加工を衣類に施す場合は、できあがった状態に吹き付けるような形で後加工をします。後加工のため吸収剤がはがれやすく、おおむね１年程度が寿命とされています。また、洗濯などで効果が薄れていく可能性があります。

なお、これら２つの方法は日焼け止めクリームにも使用されているものです。どちらの方法がUVカット効果に優れているということはありません。しかし、衣類に施した場合は、洗濯によって加工がはがれてしまう場合もありますので、より効果の長持ちする衣類を選びましょう。

UVカーディガンと日焼け止めクリームはどちらが効果的？

UVカット加工が施されたカーディガンの効果が分かったところで、気になるのは日焼け止めクリームを塗ったときとの効果の差です。たとえ、カーディガンで紫外線対策ができたとしても、日焼け止めクリームのほうが効果が高かったら、日焼け止めクリームを塗ったほうがよいですよね。

一般的に、日焼け止めクリームに比べ、UVカットができる衣類のほうが紫外線対策においては優秀といわれています。理由は２つあります。

１つめは、日焼け止めクリームは薄く伸ばしてしまいがちということです。上記でご紹介したとおり、紫外線をカットしてくれる成分は「反射させる」か「吸収する」かのどちらかです。（両方の成分を含んでいる日焼け止めクリームもあります）

そのため、その成分が薄くなれば吸収できる紫外線の量も減ってしまいますし、紫外線を反射しきれない可能性もあります。その点、衣類であれば、着用方法によってムラがでるということはありません。表記されているUVカット率のとおりの紫外線対策を行うことができます。

２つめは、日焼け止めクリームは汗でとれてしまうということです。夏の暑い季節、肌の表面はじんわりと汗をかいています。通常の日焼け止めクリームは、汗や水で流れてしまうため、効果が薄れてしまうといえます。

UVカーディガンの人気商品

UVカットができるカーディガンの仕組みや効果が分かったところで、人気のある商品をご紹介させていただきます。ポイントは、①UVカット効果が高い、②見た目がおしゃれ、③着心地がさらっとしている、④値段、です。

イーザッカマニアストアーズのバリアクール

【価格】
通常丈：1,999円(税込)
ミディ丈：1,620円(税込)
ロング丈：2,484円(税込)
メール便なら送料200円

絶対に焼けないカーディガンが欲しい！とお考えの方には、UVカット率が最大級のイーザッカマニアのカーディガンをご紹介します。遮へい率は、なんと驚異の99.8％！紫外線をほぼカットしてくれます。

ただし、吸収剤による後加工が施されていますので、洗濯による効果の劣化が気になります。最大限効果を発揮させたいのなら、一般的にいわれる１年が寿命かもしれません。

Pierrot(ピエロ)のUV＆ウォッシャブル ニットカーディガン

【価格】1,590円(税込)
送料無料！

大人の女性に人気の高いウェブショップ「Pierrot(ピエロ)」から発売されているカーディガンも優秀です。遮へい率は98.9％で、文句なしの値です。

繊細で上品な風合いのカーディガンで、お仕事着や普段のおしゃれにも安っぽく見えません。ウォッシャブルという名のとおり、洗濯してもよれたり毛玉ができたりしないため、リピート買いする人が多いのも特徴です。

ユニクロのUVカーディガンは効果があるのか？

ユニクロは、毎年UVカットのカーディガンを販売しています。シンプルなデザインで、価格も1,990円(税抜)と人気の高い商品です。商品の詳細を詳しくチェックしてみましょう。

※商品情報は2017年3月現在のものを利用しています。
※2017年より価格が2,990円→1,990円と値下がりしました！

日本規格での表記は遮蔽率90％以上でA級品です。UPF25とのことなので、UVカット率は96％程度あります。会社への通勤時に羽織ったり、ちょっと買い物に行くときに羽織る分には十分なUVカット効果があるといえるでしょう。一方で、アウトドアなど紫外線の強いときは、日焼け止めクリームも塗ったほうがよさそうです。

なお、着心地を重視するために、カーディガンの素材が綿100％になっています。ここから分かることは、ユニクロのUVカットカーディガンは「紫外線吸収剤（後加工）」によるUVカット処理ではないかということです。

効果の持続性が高い反射剤を利用する場合、どうしも衣類の素材にセラミックや二酸化チタンなどを練りこまなければなりません。そうすると、素材は化学繊維になるため、綿100％という表記はできなくなります。

UVカーディガンはGUでも売っている

UVカットのカーディガンはGU（ジーユー）からも販売されています。ユニクロの同系列のため、同じような品質かなとも思いますが、違いをチェックしてみましょう。

ユニクロのグループブランドのため、UVカット効果はしっかりあります。加えて、値段の安さや薄手の着心地などの特徴があります。サイズ感や丈感は異なるので、実際に店舗で試着してからの購入をおすすめします。

UVカーディガンの効果は色によって変わる？

紫外線対策を優先させるなら、何色のカーディガンを選ぶのが最も効果的なのでしょうか？UVカット加工がされていない衣類の場合、黒など色の濃いもののほうが紫外線を通さないとされています。

一方で、UVカット加工がされた衣類の場合には、その色による効果に違いはほとんどないとされています。様々なデザインや色のカーディガンがありますので、自分の気に入ったものを選んでみてください。

まとめ

いかがだったでしょうか。UVカットの仕組みから効果の高いカーディガンの選び方まで、一挙にご紹介させていただきました。通勤のときくらいしか外に出ない…ちょっと買い物に行くだけなのに日焼け止めを塗るのは面倒…そんな人にこそ、ぜひUVカット加工のカーディガンを使っていただきたいなと思います。

暑い夏場に着用するものですので、UVカット率だけでなく、薄手で羽織っていても涼しいか？洗濯をしても効果が薄れないか？などの点にも気を付けて選んでみてください。